子は親の所有物
大多数のひとが「違うよ」
と声をあげるのでしょう
ですが日本では、もしかしたら外国でも、無意識に
子は親の所有物
であると認識されています。
ここからなぜそうなのか、一緒に考えていきましょう。
まずは出生から考えていきます。
できちゃった結婚は除き、子をなすとき、こんな言葉を交わしませんか?
「子供がほしい」
ほしい、とはどんなときに使う言葉でしょうか。
食べ物がほしい、水がほしい、金がほしい、彼氏(彼女)がほしい、助けてほしい
ほしいとは、基本「自分」のために使う言葉で、誰かのために使う言葉ではありません。
つまり、子供をつくるときに、「ほしい」といってしまったならば、それは「自分」のために、子供がほしい、ということです。
例外をあげるならば
子供を作り、自分達の遺伝子を残し、この美しい世界を見せてあげたい。たくさん楽しい思いをさせて「あげたい」
と思って子供を作るならば、「自分」のための子作りではないかもしれませんね。
つぎに、一大イベント、結婚について考えていきましょう。
成人し、二十歳を迎え、家を出て、自分で稼ぎ、自分で生活している自立した男女が結婚をするとき、日本にはおかしな風習がありますね
「娘さんと結婚させてください」
「娘さんを僕にください」
二行目の「ください」の場合は旦那すら「娘」をもの扱いしてます
挨拶に行くのはたしかに大切です
ですが、することが間違っていると思いませんか?
「娘」という「物」を譲り受けに行くという最悪の「風習」
女性の権利が損なわれているとかそういった問題ではありません
「親」そして「夫」に「物」扱いを受けているのです
おわかりいただけましたでしょうか
たった二つの節目を取り上げただけでも、親の所有物である、という認識が、我々日本人に深く根付いているのはわかっていただけましたか?
「誰が育ててやったと思ってるんだ」
「誰が産んでやったと思ってんだ」
「誰が養ってやったと思ってるんだ」
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日本では子は親の所有物で、「男」の場合、家を出ればそこで「物」扱いは終了します。
ですが、女性は家を出ても、結婚という節目を迎えると、今度は「夫」の持ち物になってしまうのです。
このような悪い風習がなくなることを切に願います。