正守式投資あふぃり

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『わたしの腰痛物語』第十三話


第十三話


judgment ~なにかが変わる~



9月、いつも通り朝5時に起床し、5時半に家を出て、6時過ぎに出勤、6時半に会社を出発、7時に積込を始める。

いつも通り泣きそうになるのをこらえ、周りには笑顔を振りまく。

仕事に来れば、人に会う。
人に会えば、感情と表情、行動と気力、何もかもにズレを抱えることになった。

一人でいるときだけはズレを感じなくてもよかった。
仕事がない日だけは、この世とのズレを感じなくてよかった。


誰にも会いたくない。
仕事もしたくない。


仕事をしなければ食べられず死ぬ


それが人のルール「常識」


死にたかった。

たくさん自殺する方法を調べ、安楽死を認めている国を調べた。

親は言う「死ぬぐらいなら仕事する方がましだろ?」

私は言う「こんな辛い気持ちでいきるなら死んだほうがまし」

そんな状況が、この9月で1年と1ヵ月続いていた。

解決するには

「死ぬ」か「仕事を辞める」か

「仕事」を辞めれば収入がなくなり、いずれ死ぬ

親が生きて「仕事」をしているため生活保護は貰えない

親は毎月きちんとお金を入れないならば追い出すと言っている

私を守ってくれる人はこの世にいない。殺してくれる人も。


なのに、急に降ってきた。


いつも通り作業をしているときに急に降ってきた。

「あ、会社やめよう」

もともと分かっていた。

「仕事」はやめられないけれど、「会社」は辞められる。

しかし、なぜかその選択肢を見ずに来た。

「会社」を辞めれば収入がなくなり、死ぬ

そこまで見ていたから、「見ずに」来た


「なんだ、やめたらいいんだ!」


その時はなぜか「辞めた」ら

収入がなくなる、という心配がなぜか起こらなかった。


積み地を出発し、すぐ、なぜか母に電話した。

※運転中の携帯電話の使用は違法です。真似しないでください

「俺、会社辞める!なんか、急に思い付いた!」


『死んでいいと思っている私にとって、法律なんぞ、上司なんぞ怖くない。』


その日の仕事終了後、すぐに支店長と話をした。


辞めさせてください。


まさか死にたいから、何て言えないので

他のこともやってみたいから、小さい頃からトラックドライバーになることしか考えてこなかったから、もっといろんなことを知りたい、もっと広い視野を持ちたい

トラックドライバーを65まで続けるのは無理だから若いうちに自分でお金を作れるようになりたい


そう伝えた。

納得はしてもらえたが、食い下がられた。

人手が足りないから、週何日かだけでもいい、「社会保険」もそのままで、働いて貰えないか




私は快く快諾した。


快諾してしまった。
ひとまず次に何をやるかなんか決めてないし、ただ、辞めたかった。

休みをたくさんもらえて、かってのわかる仕事、「社会保険」そのまま。

こんなアルバイトはなかなかない。

その時はそう思った。



10月、契約社員となり、週3~4日勤務「社会保険」付きで、働き始めた。

辞めると口にしているので、クビなんか怖れず、やりたくない仕事を回されれば「やりたくない」と言い、間違ったことを言われれば「間違っている」と、反論もし、「自由」に、「やりたい仕事」をやり、休みは現実逃避。

そんな日々が始まった。




つづく


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