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『わたしの腰痛物語』第一話

 

 

わたしの腰痛物語 

 

 

第一話

FIRST CONTACT ~ハジメテノイタミ~

 

 

わたしは2011年3月の地震津波の被害が大きかった地域に住んでいた。その影響で高校入学が丸一ヶ月後ろにずれ込んだ世代である。

 

5月、私は高校一年生になった。

農業高校だったので夏休みももちろん登校する。きちんと休めたのは一週間程度だった。

そうして、ずれ込んだ一ヶ月を取り戻すように、忙しく時は流れ、2011年12月になる。

同級生がぎっくり腰(急性腰痛)で2週間学校を休んだ。大きい荷物を家の手伝いで運んでいたところ、激しい腰痛に襲われ、動けなくなったそうだ。そのひとはもともとオジさん風の見た目でいじられており、クラスでは「おっさんかよ(笑)」といった空気。

わたしもはじめは心配したものの、学校に来るようになってからは、わたしもすこし茶化していた。

 

そして年がかわり2012年3月、あれはやって来ました。

 

朝、起床したらお風呂を洗いながらシャワーを浴びるのが日課だった私はいつのものように寝汗を流し、お風呂場から出ると、 そこは東北の3月。

当時住んでいたお家のお風呂場は、離れになっていて、脱衣所はほぼ外温度、雪は降っていないけれど、肌を刺す冷たい空気。

 

「こぉーさむいさむい」

 

白い息をはきながらぼやき、掛けていたタオルでからだの水滴をぬぐう。体についていた暖かかったお湯はドンドン温度を失い、ただの冷たい水になる。タオルが冷たくなってくると拭っているからだがブルブルと震えてくる。足先まで拭いたらタオルをかごへ放り投げ、急いで足元においていた着替えの下着へ手を伸ばす。

 

「ふぇーくしょい!!」ミシッ!

 

背中と腰が固まるような違和感と、まるで腰の筋肉なかに割り箸を入れて、その割り箸を折ろうとしたが、ミシミシと割けてささくれだったような、痛みとは言えない、まさに違和感が腰全体に広がる。

しかし、痛くはないので身体を起し、着替える。すぐさま暖かいリビングのある母屋へ駆け込む。

 

直感が告げていた。これは普通ではない、と。

 

急いでキッチンにいる母に腰の違和感を告げ、湿布を用意してもらうよう声をかける、そして私は学校へ行く支度を始める。

 

歯を磨いているとき、違和感が大きくなっていることに気がつき、わたしのなかで「これは筋を違えたにしては痛くない、これはなんだろう」と感じたことのない違和感に対する不安ドンドン大きくなって行く。その不安を洗い、吐き出すようにうがいを繰り返した。

 

 

つづく。

 

第二話

Hearless cry『わたしの腰痛物語』第二話 - 正守式投資あふぃり